新潮社
画一化された価値観を強いる現代アメリカ社会にあって、繊細な感受性と鋭敏な洞察力をもって個性的に生きようとするグラース家の七人兄妹たち。彼らの精神的支柱である長兄シーモアは、卑俗な現実を嫌悪し、そこから飛翔しようと苦悶する―。ついに本人不在のまま終った彼の結婚式の経緯と、その後の自殺の真因を、弟バディが愛と崇拝をこめて必死に探ってゆく…。
著;J.D.サリンジャー
訳;野崎孝、井上謙治
サイズ;15.2×10.7×1cm
文庫本
ヤケあり
非業の最期をとげた若き枢機卿チェーザレにとって生きる意味は何だったのか。1492年、彼の父は法王に即位し、ボルジア家の人々は、若く美しく、情熱的であり、その無邪気な残虐行為と途方もない野心は、体内を流れる熱い血への服従であった。ボルジア一族の愛欲と野望と権謀術数を背景に、イタリア王たる夢を抱く野心家チェーザレと彼の妹ルクレツィアとの背徳の「愛と死」を描く。
著;フランソワーズ・サガン
訳;鷲見洋一
サイズ;15.2×10.7×0.8cm
文庫本
序章
・一枚の絵
・ガンに襲われる
・愛の表現としての芸術
第一章
・幼年時代
・節子をつくった生家
・二つの受難
・市立美大に入る
第二章
・雑草と虫の画家
・「人間」を発見したインド旅行
・節子の「宗教」発見
・恋愛と結婚
・インド・カンボジア画の変化
・賢治の童話による二作
・「どこへゆくの」ー子供の期待と不安ー
・「鬼子母」と「鬼子母神」ー女の二つの顔ー
第三章
・死との対決
・左手に画筆をもって
・奇跡の再起
・「田鶴来」ー鶴の夫婦愛ー
・「三井の晩鐘」ー龍女の別れー
・再起ではなく
第四章
・迫りくる死
・辞世の画のリハーサル
・子供に遺す童画
・もう一度「雷獣」を
・「花折峠」の画
・花に囲まれた涅槃図
・「余呉の天女」ー辞世の画ー
終章
・最後の入院日記
著;梅原猛
サイズ;19.8×13.5×2.2cm
ハードカバー
映画監督イブ・シャンピとの突然の離婚から彼の急死に至るまでの10年間、女優として、母として、女として揺れ動く思いを綴った自伝的エッセイ。破局を告げられた時の凍りつくような感覚、母と娘、さらに日本とフランスの間にある深い断絶を素直に告白し、パリの街角の風景や、南の島で出会った人々の姿などをエスプリを利かせて描いた好著。日本文芸大賞のエッセイ賞を受賞。
著;岸惠子
サイズ;20×13.5×2cm
ハードカバー
冬の京都で「古寺・国宝」鉄道巡りはいかが? 鉄路は東海道からいよいよ山陽道へ。 関西地方第二弾は滋賀~京都~大阪~兵庫を。好評の「『国宝』鳥瞰図」は京都編、原武史氏による「御召列車」は大正天皇編。さらに満を持してSLのメッカ・梅小路蒸気機関車館もイラスト集で登場! 併せて全国のSLスポットも紹介します。
監修;今尾恵介
サイズ;25.6×18.3×0.3cm
ソフトカバー
ますます好調“ありそうでなかった”鉄道地図をお届けします!三部に分けた関西地方はいよいよ最終の大阪中心部編。環状線、市営地下鉄、阪堺電車、京阪電鉄など詳細地図掲載。地下鉄は「東京」編で好評だった立体透視図、縦断面図も。さらに大阪市路面電車やトロリーバス(廃線)もお見逃しなく。特別企画「御召列車」(原武史氏執筆)は完結の昭和天皇編です。
監修;今尾恵介
サイズ;25.6×18.3×0.3cm
ソフトカバー
「関西2」「大阪」と続く関西編の第一弾。古都奈良の鳥瞰図は、国宝を中心とした仏像・寺院マップとしてもお役立ち。特別企画「御召列車」天皇行幸経路考(執筆・原武史)は明治天皇編からスタートします。
監修;今尾恵介
サイズ;25.6×18.3×0.3cm
ソフトカバー
あまたの詩人を輩出し、イタリア帰属の夢と引換えに凋落の道を辿った辺境都市、トリエステ。その地に吹く北風が、かつてミラノで共に生きた家族たちの賑やかな記憶を燃え立たせる―。書物を愛し、語り合う楽しみを持つ世の人々に惜しまれて逝った著者が、知の光と歴史の影を愛惜に満ちた文体で綴った作品集。未完長編の魁となったエッセイ(単行本未収録)を併録する。
著;須賀敦子
サイズ;15.2×10.7×1.2cm
文庫本
カバー付き
妻であり母親である前に、一個の人間として生きたい――。
主人公ノラが「新しい女」の代名詞となった、婦人解放の書として絶賛された戯曲。
小鳥のように愛され、平和な生活を送っている弁護士の妻ノラには秘密があった。夫が病気の時、父親の署名を偽造して借金をしたのだ。秘密を知った夫は社会的に葬られることを恐れ、ノラをののしる。事件は解決し、夫は再びノラの意を迎えようとするが、人形のように生きるより人間としていきたいと願うノラは三人の子供も捨てて家を出る。
近代劇確立の礎石といわれる社会劇の傑作。
著;イプセン
訳;矢崎源九郎
サイズ;15.2×10.5×0.5cm
文庫本
強いヤケあり
カバーに汚れあり
秀吉の天下統一もなって数年。「殺生関白」秀次は、異端の伴天連ポステルと聚楽第に巨大な錬金窟を作りあげ、夜ごとの秘儀を繰り広げていた。京洛の地下に隠された謎をめぐって暗躍する家康・三成らの諸侯、蜂須賀党・服部党の乱破、イエズス会異端審問組織「主の鉄槌」。秀吉が頑なに守る秘密、そして秀次の企みとは?権力の野望に魅せられた男たちの狂気を描く、オカルト満艦飾の戦国絵巻。
著;宇月原晴明
サイズ;15.1×10.7×2.3cm
文庫本
カバーにやぶれ、汚れあり
地上の恋を捨て天上の愛に生きるアリサ。死後、残された日記には、従弟ジェロームへの想いと神の道への苦悩が記されていた……。
著;ジッド
訳;山内義雄
サイズ;15.3×11×1cm
文庫本
ヤケ、色あせ、汚れあり
この俺を野蛮人にしてくれる、狂わせてくれる、そういう食べ物の中に間違いなくカレーライスがある(本文より)。焼肉、ラーメン、とんかつ、ナポリタン、大根、塩辛、立ち食いそば、キャベツ……。『孤独のグルメ』原作者である著者が、愛する二十六品目のメニューについて、熱く語ります。あなたはこのエッセイに抱腹絶倒しながら、やがて激しく共感している自分に気付くでしょう
著;久住昌之
サイズ;15.3×11×0.9cm
文庫本
カバーに汚れ、破れあり
桜川衛と都築祥子。共に17歳。互いに好意を抱きつつも、一歩踏み出せずにいた。ある夜、家族不在の桜川家を訪ねた祥子は偶然、衛の日記を目にする。綴られる愛情の重さにたじろいだ祥子。何も告げず逃げ帰り、その後一方的に衛を避け続け二人の関係は自然消滅に…。あれから11年。再会を果たした二人が出した答えとは―。
著;平山瑞穂
サイズ;15.3×11×1.4cm
文庫本
カバーに破れあり
海辺の高校で、同級生として二人は出会う。周囲と溶け合わずイラストレーターの叔父だけに心を許している村田みのり。絵を描くのが好きな木島悟は、美術の授業でデッサンして以来、気がつくとみのりの表情を追っている。友情でもなく恋愛でもない、名づけようのない強く真直ぐな想いが、二人の間に生まれて――。16歳というもどかしく切ない季節を、波音が浚ってゆく。青春小説の傑作。
著;佐藤多佳子
サイズ;15.3×11×1.7cm
文庫本
汚れあり
勢威並ぶものなき天下の覇王秀吉と、自在な境地を閑寂な茶事のなかに現出した美の創造者利休。愛憎相半ばする深い交わりの果てに宿命的破局を迎える峻烈な人間関係を、綿密重厚な筆で描き切る、絢爛たる巨篇。
著;野上弥生子
サイズ;15.3×10.7×1.6cm
文庫本
私の衝動的なプロポーズに対して、長い沈黙の後とかげはこう言った。「秘密があるの」―。幼い頃遭遇したある事件がもとで、長い間目の見えなかったことのあるとかげ。そのとかげにどうしようもなく惹かれてゆく私。心に刻まれた痛みを抱えながら生きてきたカップルの再生の物語「とかげ」。運命的な出会いと別れの中に、ゆるやかな癒しの時間が流れる6編のショート・ストーリー。
著;吉本ばなな
サイズ;15.3×10.8×0.8cm
文庫本
日本を創った聖徳太子の理想は、わが国を律令国家にすることであったが、それを完成させたのは藤原不比等である。推古帝から孝謙帝にいたるまで、八代六人の女帝を輩出したが、この女帝の時代に、不比等は着々と天皇を象徴的権威者に封じ込め、太政官、すなわち藤原氏に権力を集中させるという律令を整えていった。この遠大な不比等の野望を明らかにするとともに、その後の日本の天皇制を方向づけた古代象徴天皇制の本質を考える。
著;梅原猛
サイズ;15.1×10.6×2cm
文庫本
カバーに汚れあり
天皇を頂点とする律令国家を完成させた不比等。彼はさらなる藤原氏の繁栄を目論み、娘・宮子をその忌避すべき出自を隠したまま文武天皇に娶らせる。彼の真の狙い、そして多くの女帝を輩出した飛鳥・奈良時代の隠匿された歴史の謎とは?
著;梅原猛
サイズ;15.1×10.6×1.8cm
文庫本
カバーに折れあり
ある夏の朝、波多雪子は庭先を通りかかった一人の男と知り合った。庭に咲く朝顔の種を分けてほしい、と声をかけてきたその男は、やや投げやりな性格であったが、優しい一面も見せ、時おり訪れては話をするようになっていった。だが男には別の顔があった。自らを詩人と称して次次に女性を誘い、犯し、殺しては埋めるという冷酷な人間。雪子はまだ、その顔を知らなかった…。
著;曽野綾子
サイズ;15.1×10.6×1.5cm
文庫本
平凡な人妻、女子高生、デパートの女店員など、手当たり次第に女性を襲い続ける男、宇野富士男。彼の衝動はとどまるところを知らず、生意気だというだけの理由で小学生の男児までも手にかけてしまう。やがて富士男は逮捕され、社会を大きく揺るがす事件の全貌が明らかになった。だが雪子は、周囲の非難を浴びながら、富士男のために弁護士を雇うのだった…。著者初の長編犯罪小説。
著;曽野綾子
サイズ;15.1×10.6×1.7cm
文庫本