左足の付け根の痛みを意識するとき、33歳の省子の胸にゆっくりと広がるのは、人はいつか必ず朽ちてゆくという死の翳り―。妻子ある男性との穏やかで軽快な関係に満足しながらも、19歳の青年の若さに強く惹かれてゆく女性を描く表題作ほか、結婚という型にはまりきらない男と女の愛憎と葛藤、繊細な関係を映し出す八つの物語。
著:藤堂志津子
サイズ:15.2×10.7×1㎝文庫本