もう若くはないけれど、落ち着いた生活がある。このまま穏やかに年をとっていくことに何の不満もないはず。けれども、ふと感じる空虚感を埋めるように、どこからか微熱のように生じてくる、この甘やかな欲望はなに―。過去に想いをめぐらせれば、はかないときめきをともなって、官能的なまぼろしが幻灯のように立ちあがる。女の心とからだをファンタスティックに描いた短編集著:高樹のぶ子サイズ:15.2×10.7×0.9㎝文庫本